2008年03月04日

ぼけの予防 (岩波新書 新赤版 (950)) |須貝 佑一

ぼけの予防 (岩波新書 新赤版 (950))ぼけの予防 (岩波新書 新赤版 (950))
須貝 佑一
岩波書店 刊
発売日 2005-05




認知症を予防したい人にお薦めします 2006-01-09
アルツハイマー病の予防法について、食生活、嗜好品のとり方、生活習慣と頭の使い方、薬とサプリメントの効用などの最新のデータを提示して述べられている。

とくに興味を持ったのは、修道女を対象に加齢と認知症に関する追跡調査である。101歳で死亡した修道女は生前に認知症の症状はなかったが、剖検脳はアルツハイマー病だった。脳はアルツハイマー病だが、認知症の症状がなく聡明だった理由は、若いころから老年期に至るまで知的な好奇心と知的活動を維持してためと考えられている。

脳を使えば使うほど、知識の習得などに使った神経細胞の数が多くなり、脳内のネットワークが強化されていく。それが認知的予備力である。予備があれば加齢によって神経細胞が少しずつ脱落しても認知症レベルに知能が落ちるまで時間がかかり、アルツハイマー病が発病する時期が遅くなると推測されている。

認知症の予防に興味をお持ちの方には是非、御一読をお薦めしたい。



本当に「予防」の参考になる? 2005-10-07
 第1章「ぼけとは何か」(38ページ)、第2章「ぼけの診断」(32ページ)については、必要な事項がコンパクトにまとめられ、わかりやすい解説になっている。
 第3章の「アルツハイマーの予防」以降は、食生活や酒・たばこ、運動などについて、どうすればボケになりにくいかを調査結果をもとに記述しているのだが、その内容は、著者自身も書いているように、よく言われている健康によい生活習慣の範疇内のことばかりである。それが、どの程度アルツハイマー予防に効果があるかも、よくわかっていない部分が多い。
 内容からして、読んで意味がなくはないが、ぜひ読むべき本でもないと思う。


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アルツハイマー病の誤解―健康に関するリスク情報の読み方 (カニ心書シリーズ) |小島 正美

アルツハイマー病の誤解―健康に関するリスク情報の読み方 (カニ心書シリーズ)アルツハイマー病の誤解―健康に関するリスク情報の読み方 (カニ心書シリーズ)
小島 正美
リヨン社 刊
発売日 2007-04




現実を生きてしぬかん 2007-05-21
アルツハイマー病に恐怖があり、どうにかその予防をと願う読者には本書は肩透かしとなるでしょう。

ボクシングはしないとか、魚を食べろとか、健康的な生活をなんて読んだところで、自身の恐怖の軽減にはつながらないからです。

でも、その読み得でないところに、本書の真骨頂があります。

不安の増幅がメディアの受けての求めるところであり、メディアは安全よりも危険を報道しがちであるというのが本書の主張です。

現役の新聞記者の議論なので、その説得力は高かったです。

本書でアルツハイマーはリスク報道を読み解くための「ダシ」であり(真実役に立つ健康情報ですが)、著者のもっとも著したい事は日本の食の安全性の高さや、医療の高度さとその実態を報じず危険であると不安をあおるメディアの実態です。

情緒的な(もしくはヒステリックな)些細なリスクへのメディアと市民の過剰反応が、国全体レベルでの適切な保健を妨げる可能性を、これでもかと実例を連ね示します。

本書は現代社会は以前よりも安全で快適になっており、不安を殊更に感じながら生きなくてもよいことを教えてくれます。

大衆が「××は危険だ」との情報を求めるために、メディアは競って危険の情報を流している実態を知る上で、本書になう役割は大きいと思います。

ただ、終盤に示された専門家たちによる記者セミナーで、正確なリスク情報を示し、現状を打破するという議論には一抹の違和感を感じました。問題は科学に不案内なメディア関係者が、針小棒大に不安をあおることであって、調査研究側の不誠実や情報開示の不足ではないと思うからです。無論、専門家たちには自身の成果を、広く知らしめるための不断の努力が必要です。

しかし、専門家に教育されることで問題が解決されてしまっては、メディアの自浄作用が放棄されているとなるのではないですか。

記者たちが科学リテラシーを向上して、無闇なリスク情報による読者の不利益を回避することが求められていることであり、その困難さを読者の嗜好や記者の忙しさに帰してしまってはならないと思います。



生き易い日本の私と、もう少し多くの人が認識できたら、社会は変わってゆくでしょうね。


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臨床医のためのアルツハイマー型認知症実践診療ガイド

臨床医のためのアルツハイマー型認知症実践診療ガイド臨床医のためのアルツハイマー型認知症実践診療ガイド

じほう 刊
発売日 2006-10





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アルツハイマー病にならない! (朝日選書827) (朝日選書 (827)) (朝日選書 (827)) |井原 康夫; 荒井 啓行

アルツハイマー病にならない! (朝日選書827) (朝日選書 (827)) (朝日選書 (827))アルツハイマー病にならない! (朝日選書827) (朝日選書 (827)) (朝日選書 (827))
井原 康夫; 荒井 啓行
朝日新聞社 刊
発売日 2007-08-10





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認知症・アルツハイマー病介護・ケアに役立つ実例集

認知症・アルツハイマー病介護・ケアに役立つ実例集

主婦の友社 刊
発売日 2007-09




感情の整理ができる 2007-12-02
肉親が認知症になると、とくにそれが自分の親だったりすると、介護する者は、精神的に非常につらくなります。おかしな言動を示す親の姿が認めがたく、感情の処理がうまくできないのです。お世話をしていても、ちょっとしたことですぐ怒ったり、泣いたりしてしまいます。けれど、この本を読んでいるうち、やり場のなかった自分の感情を整理する方法が、少しつかめたような気がします。ひとつひとつのケースは、困ったシーンの連続なのですが、短編小説のようにしみじみ読めました。ケースに付けられた解説も、問題処理のポイントがコンパクトにまとめられていて、よくわかり、気持ちが落ち着いてくるのを感じました。介護の日々、落ち込んだときに繰り返し読みたいと思いました。

多くの人に読んで欲しい一冊 2007-10-19
認知症の方が身近にいる人たちに、親のために。読むと行動と心境が理解できます。気持ちが楽になります。最後に自分自身のためにも。


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アルツハイマー在宅介護最前線―一人っ子独身中年オトコの赤裸々奮戦記 (MINERVA21世紀福祉ライブラリー) |野田 明宏

アルツハイマー在宅介護最前線―一人っ子独身中年オトコの赤裸々奮戦記 (MINERVA21世紀福祉ライブラリー)アルツハイマー在宅介護最前線―一人っ子独身中年オトコの赤裸々奮戦記 (MINERVA21世紀福祉ライブラリー)
野田 明宏
ミネルヴァ書房 刊
発売日 2005-08




考えさせられた 2005-10-07
 アルツハイマーの母、和ちゃんとの在宅介護での壮絶な戦いの日々を描いたノンフィクション。
 失禁に怒り、思わず殴ってしまったりと、介護の裏側世界を赤裸々に告白しています。和ちゃんは果たして幸せなのか?不幸せなのか?身内だからこそ手が出てしまう。身内だからこそこんなに愛せる。
 殴る著者をあなたは批判できるでしょうか。介護職に身を置く私としては、深く考えさせられる一冊でした。

深く考えさせられました 2005-10-07
 アルツハイマーの母、和ちゃんとの在宅介護での壮絶な戦いの日々を描いたノンフィクション。
 失禁に怒り、思わず殴ってしまったりと、介護の裏側世界を赤裸々に告白しています。和ちゃんは果たして幸せなのか?不幸せなのか?身内だからこそ手が出てしまう。身内だからこそこんなに愛せる。
 殴る著者をあなたは批判できるでしょうか。介護職に身を置く私としては、深く考えさせられる一冊でした。


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介護もアート―折元立身パフォーマンスアート

介護もアート―折元立身パフォーマンスアート介護もアート―折元立身パフォーマンスアート

KTC中央出版 刊
発売日 2003-03





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認知症がはじまった?―アルツハイマー初期の人を支える |ダニエル クーン

認知症がはじまった?―アルツハイマー初期の人を支える認知症がはじまった?―アルツハイマー初期の人を支える
ダニエル クーン
クリエイツかもがわ 刊
発売日 2006-03





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私は誰になっていくの?―アルツハイマー病者からみた世界 |クリスティーン ボーデン

私は誰になっていくの?―アルツハイマー病者からみた世界私は誰になっていくの?―アルツハイマー病者からみた世界
クリスティーン ボーデン
クリエイツかもがわ 刊
発売日 2003-10




認知症を知る第一歩 2007-01-20
痴呆(認知症)という非常に扱いにくい話も、本書の様に患者本人が記したもので

あれば、病にかかった人からの内面を語ることができ、精神状態を含め、彼らの

具体的な思考をはじめとした世界を知ることができると思います。

著者は46歳でアルツハイマーであるとの診断がされ、以後症状の悪化を恐れながらも

精力的な活動を行っており、その中では患者から見た世界を発信し、病気の中に

あっても各々の病状の段階において可能性を探りつつ自己実現へ向かって進む姿には

圧倒される思いがします。

私が本書を手に取った切欠は身近な人がアルツハイマーを罹患したことでしたが、

その人が何故幼児の相手を敬遠するのか、また、何故外へ出るのを面倒がり、

疲れやすくなったのかということを知ることができました。

アルツハイマーをはじめ認知症という、現在も誤解の多い病気とともに歩んでいる方

(患者、介護者)のこれからの人生をもう一歩進めるための指南書と言えると思います。

う〜ん… 2005-05-31
朝日新聞に連載されていた若年性アルツハイマーの特集を読み
若年性アルツハイマーに興味を持ちました。小説や新書も読みこの本も
読んだのですがアルツハイマーに関することと同じくらいの量
キリスト教がらみの話題が出てきますので宗教を持たない
人間としては共感しがたい部分があり純粋な闘病記としては
少し読みづらいかなぁという感じがしました。

貴重な本だと思う 2003-12-22
クリスティーン・ボーデンさんが、若年性アルツハイマーと診断され
それからのあゆみを記した本。
介護する人や医療関係者が記した本は多数あれど、アルツハイマーと
診断された方の本は殆ど見かけないので、とても貴重な本だと思う。
過去の記憶はあるが、最近のことは思い出せないとか
今までできていたことができなくなっていく焦燥感や
これから自分はどうなっていくのかという不安、
家族との関係、
色々な気持ちを抱え、葛藤したり歩んでいく様は心にこたえた。
アルツハイマーに関して、私は誤解もしていたし知らないことも多すぎた。
この本を読んで、本当によかったと思う。


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私は私になっていく―痴呆とダンスを |クリスティーン ブライデン

私は私になっていく―痴呆とダンスを私は私になっていく―痴呆とダンスを
クリスティーン ブライデン
クリエイツかもがわ 刊
発売日 2004-10




認知症(痴呆)の著者が描く世界…前作と呼応する続編 2007-01-23
前作『私は誰になっていくの』に続いて書かれた認知症の著者が病気の進行の中で

彼女たちの世界を描ききった本です。既に脳の萎縮は進んでいることが、文章の

構成や言葉の反復、論点の矛盾などに見られ、読み進めるにつれて、読み手としても

著者のゆとりが無い状況を感じてしまいます。

しかしながら、前作でもありましたが、より充実したインターネットだけではない

信頼に足る情報源が巻末に挙げられています。この中には痴呆についてのFAQなど、

認知症に関してケアする方、される方にかかわらず、これからの活動のための

指針として一読されることをお奨めいたします。


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