ぼけの予防 (岩波新書 新赤版 (950)) |須貝 佑一
ぼけの予防 (岩波新書 新赤版 (950))
須貝 佑一
岩波書店 刊
発売日 2005-05
認知症を予防したい人にお薦めします 2006-01-09
アルツハイマー病の予防法について、食生活、嗜好品のとり方、生活習慣と頭の使い方、薬とサプリメントの効用などの最新のデータを提示して述べられている。
とくに興味を持ったのは、修道女を対象に加齢と認知症に関する追跡調査である。101歳で死亡した修道女は生前に認知症の症状はなかったが、剖検脳はアルツハイマー病だった。脳はアルツハイマー病だが、認知症の症状がなく聡明だった理由は、若いころから老年期に至るまで知的な好奇心と知的活動を維持してためと考えられている。
脳を使えば使うほど、知識の習得などに使った神経細胞の数が多くなり、脳内のネットワークが強化されていく。それが認知的予備力である。予備があれば加齢によって神経細胞が少しずつ脱落しても認知症レベルに知能が落ちるまで時間がかかり、アルツハイマー病が発病する時期が遅くなると推測されている。
認知症の予防に興味をお持ちの方には是非、御一読をお薦めしたい。
本当に「予防」の参考になる? 2005-10-07
第1章「ぼけとは何か」(38ページ)、第2章「ぼけの診断」(32ページ)については、必要な事項がコンパクトにまとめられ、わかりやすい解説になっている。
第3章の「アルツハイマーの予防」以降は、食生活や酒・たばこ、運動などについて、どうすればボケになりにくいかを調査結果をもとに記述しているのだが、その内容は、著者自身も書いているように、よく言われている健康によい生活習慣の範疇内のことばかりである。それが、どの程度アルツハイマー予防に効果があるかも、よくわかっていない部分が多い。
内容からして、読んで意味がなくはないが、ぜひ読むべき本でもないと思う。
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